あたまがいっぱい

猫舌と胃腸虚弱は遺伝のせいなのか

戦車のことであたまがいっぱい

映画『フューリー』、みちゃいましたよ。

 

なぜって?無論、あの有名ネットラジオ番組「BS@もてもてラジ袋」の 121日配信回

『フューリー』と『プライベート・ライアン』のどうしようもない決定的な差

にて紹介されていたから…

 

…ってわけでは断じて無い!!

 

あくまで奇遇にも同じ映画を同じ時期に見てしまったンだからッ!

というわけで少々考察などしてみよう。

 

 

-戦争はブロマンスだよアニキ-

 

ラジオの紹介にてあった通り、この映画にはマニアも唸るカッチョいい戦闘シーンと、戦争の残酷さという一見相反する要素が混在している。

 

でも一番重要だなって思うのは男同士の信頼?友情?とかそんな表現がチンケに感じる下半身から湧き出る何かこうアツイもの・・・そう!

 

ブロマンス

 

があるってことだ!

勘違いしてもらいたくないのだが、小生普段こういう単語を使ったりはしない。

 

決ッツして無い

 

プライベート・ライアンブラックホークダウンなどの映画では、もぉいやってほど仲間だのなんだのって言葉を使って説明されてきたが、まぁ要はブロマンスってのは戦争をやるにおいてすんごい重要なものなんだ。

 

もちろん捕虜になった後も収容所でタップリ味わうことができる。

(大人なら分かるね?)

 

映画序盤では、ブラピを筆頭にM4シャーマンを家として暮らす4人のならず者を新米の視点で描く。戦争の怒りと罪悪感と男汁を新米兵士の視点で共有することでどんどん(男の)世界に引き込まれていくのだ。

 

予行演習的な戦闘と血の洗礼を新米が受けたところで次のシーン

 

ドイツ人少女(ほどよいブス)との出会いだ。

これまでとは対照的に、異常ぉぉおお~に長がぁぁぁぁぁくダラダラァ~ッと描写され、もう何の映画を見ているのか分からなくなってくるほどかったるい。

この対比が男臭さを更に引き立たせるってわけだ。Yahhhh!!

 

あぁぁ早くぶっといのがほしいよぉぅ、などと思っていたらブスが砲撃であえなく爆死…、待ってましたとばかりに次は最大の見せ場、タイガーI戦車との戦闘シーンだ!

 

待ってました!!

 

息のあったコンビネーションで見事タイガーを撃破し、ようやく新人君もおホモだち、じゃなくて正式な戦車のメンバーとなって、ついにアダ名で呼ばれるようになるのだが、

 

この瞬間、小生が学生時代に居酒屋でバイトしていた時、キャプテンというアダ名をつけられていたことを思い出した。

球漫画のキャプテンのキャプテンに似ていたからだという理由らしい。

 

なんか…こういうのって、いいよね…。

 

ちなみに小生はそんな漫画読んだことがない。

 

めくばせでお互いを認め合うのもつかの間、戦車はボロボロ、満身創痍で任務続行は不可能…ドイツ兵もいっぱいやってきて、もうアカン!!

 

逃げようとする仲間にブラピが一言

 

「ここが俺の家だ…」

 

あぁそれ言っちゃうかぁ、困ったもんだぜ俺んとこの隊長さんはよ!

ってなわけで結局みんな残って戦うことに…。(ガビーン)

 

さてその後どうなったかは是非劇場で確かめていただきたいのだが、

ここまでテストステロン全開で押し込まれると、

 

武器を持って現地住民の家に押しかけて、タバコ渡して「双方の合意のもと行われた」性行為も

特に正当性があるわけでもなく命乞いをするドイツ兵を新人教育のために「処刑」することも

極端に不釣り合いに描かれるドイツ軍の自国民殺しも

 

どーでもよ・・・・・・・くねぇよ!!

 

ざッけんな!レイプ野郎はみんなそう言うんだよ!!

鬼畜米英!撃ちてしやまん!

 

以前プライベート・ライアンを見た時にも思ったのだが、戦争は悪いことと言っておきながら、あーだこーだと理屈を付けて人殺しをやってきた様子を描くのはなぜだろう?

 

それはこの映画を含め数々戦争映画を生み出してきたアメリカの実状だからである。

 

今でもイラク、アフガン、もちろん沖縄だって米軍が世界中いたるところで戦争をしている。「アメリカ人てブロマンスだなぁ」と小生はよく思うんだが、それはあくまで60年間、実弾飛び交う戦場を経験していない国の国民だからなのかもしれない。

 

基地の周辺でレイプを繰り返すアメリカ人も、日本に来ていながら英語を押し通すアメリカ人も、そういうブロマンスに身を任せることで自国の現状を、そして何よりも自分たちがアメリカ人であるというアイデンティティを執拗に守っているのではなかろうか?