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あたまがいっぱい

猫舌と胃腸虚弱は遺伝のせいなのか

終わりなき戦い

洋画 早川文庫 考え方 スターウォーズ 福祉 社会保障

 『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』を見てきた。

もう見た体で話すが、『フォースの覚醒』とはジェダイとシスの両面でフォースが覚醒するというそりゃぁもぉ待ってましたとばかりの展開に目頭が熱くなった。

「遠山の金さん」も「暴れん坊将軍」も「水戸黄門」も人類の歴史は「善」と「悪」の終わりなき戦いにどうしたってクローズアップせねば気が済まないのである。

 

『「善」と「悪」の終わりなき戦い』

と言えば真っ先に思いつくのが、そう、年金問題だ。

 

日本の社会保障制度(年金とか)は平均的な層に最も手厚くなっている。

平均的な層とはつまり「サラリーマン」のことだ。

 

社会保障制度にはいくつかの側面がある。

一つは「失業したり病気になったりしてもその間の収入が保証されるという側面。」

もう一つは「社会保障の対象となる職業やライフスタイルに人々を導く側面」だ。

 

日本はサラリーマン世帯へ社会保障を手厚くすることで「良い会社に入って出世し良い地位に就く」というおばあちゃんが言うようなライフスタイルを後押ししてきたのだ。

 

良し悪しは別にして日本の制度が『普通の生き方』を規定してきたのは確かだろう。

 

この『普通の生き方』にこそ「暗黒面」が隠れているのではないか、スターウォーズを見ていたらそんなことまで考えさせられるのだ。

 

国民皆を『普通の生き方』に導くことで「一億総中流」が実現したのは、経済的繁栄を良しとするならば光明面だろう。一方で『普通の生き方』を推奨すれば、そのレールから外れることの恐怖や、外れた人に対する敵愾心を煽る暗黒面となる。

例えば生活保護受給者に対する偏見や、保護を受給することに対する嫌悪、介護が必要になり家を離れて施設に入らざるを得ないという羞恥心、家で家族を介護できないという後ろめたさ、などがそれだ。

『普通の生き方』は常に『普通ではない』ことへの恐怖と表裏一体なのだと思う。

 

一番よいのは『普通の生き方』に縛られないことだろう。何をやったら損か得かぐらいの感覚で見ることができれば大したもんだが、そんな冷めた目線で物をみれるようになるには知識と経験が必要だ。

スターウォーズにしたって、やたらフォースを権力と結びつけるから話がおかしくなるのだ。「遠くにあるものが取れてちょっと便利」ぐらいの感覚だったらシスもジェダイも無かったであろう。

 

まぁでも現実も同じようなもので、政治は既に『普通の生き方』の魅力を駆使して制度を作り社会はもう回っているのでなんとも抗うのは難しい。

やはり重要なのは、今自分を支配している力が何であるのかを知ることだろう。

制度を上手く使って得をすることと、制度を理解してそれがどのような理屈で運営されているのかを学ぶことは似ているようで違う。

ライトセイバーが強いことと、フォースを理解することとは違うのだ。

 

より世界から自由になるためにもフォースと社会制度を正しく学んで貰いたいものだ。

もう何から何までスターウォーズで説明ができるので是非劇場に足を運んで頂きたい。

 

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