あたまがいっぱい

猫舌と胃腸虚弱は遺伝のせいなのか

こじらせ男子に『心に棚を作る』は最善の策と成り得るのか?!

恋愛や仕事、人生の様々なステージにおいて「これ」と決めて打ち込むことは稀によくあることだ。

その入れ混み具合が深いほど、失敗した時のショックは大きい。

 

友人:「まぁ、女なんて他にもいっぱいいるしさ。実際あいつそんな可愛くないし」

俺:「うるせぇ、おれにはあいつしかいねぇんだよぉ」

 

こんな会話が今、この瞬間も世界の何処かで交わされていることだろう。

 

失恋体験や仕事の失敗で『心に棚を作る』というアドバイスがされることがある。

無論、善意でなされていることに異論の余地は無い。

しかしながらこのアドバイスには、どこか、こじれた自意識に対する不理解がある気がしてならないのだ。

 

相手を解ったつもりになって為される助言ほど相手を傷つけるものはない。

ここは一つこじらせを代表して物を申すべきであろう。

 

『心に棚を作る』

分かりやすく言うと

 

「失敗した時のショックが強くならないよう、予め選択肢(棚)をたくさん持っておき、一つが失敗しても他で代替が効くよう心に余裕を持って過ごすこと」

 

である。

 

ああ、なるほど、船で言うところのダメージ・コントロール、浸水した部分の隔壁を閉鎖して船全体が沈むことを防ぐっていう例のアレのことかぁ。

ダメージコントロール - Wikipedia

 

そう、そのことである。

 

しかし人間こうも簡単に棚なんぞ作れるわけがない。

それはこの手のアドバイスにおいては決定的な盲点が常に存在するからなのだ。

 

つまり「そんなことが出来たらもうすでにやっとるわ!!」という点

言い換えれば「なぜそれが出来なかったのか」を考えるという視点である。

 

多くの人間がこれをやらない理由は恐らく幼少期に大人に言われた

「できなかったことの言い訳をするな!」

を文字通り素直に受け取っているいい子ちゃんだからだと推察する。

この考えの信奉者は言葉の内容如何によらず無条件に言い訳を否定してかかるので非常にコミュニケーションが取り辛く死ねばいいと思う。

 

なぜ『心に棚を作る』ことができないのか、そんなことは簡単だ。

本当にその子しかいないし、その仕事しか無いのだ。

 

「じゃぁ、まずは数を確保することからはじめればぁ」

 

うっせぇ!死ね!

 

そういうのは強者の理論!

 

持てる者の驕りなんだよ!!!

 

他に逃げ道がある人間が、逃げ道の無い人間を指さして

「もっと余裕を持てよ」

なんて間違っても言ってはいけない。

 

今、完全に思いつきで

僕はこの問題に根底に1つの概念があることに気づいた。

 

それは「君と僕の本質は同じ物」という浅はかな考えである。

「いや、俺はできたよ」

そう思う奴もいるんだろうけどそれは間違いだ。

お前がそれを出来たのはお前がお前であったからなのだ。

俺がお前と同じようにやれないし、考えられないし、成功もしないのだ。

育ってきた環境が違うから、すれ違いは否めないのだ。

 

というか、そもそも軽い助言や小手先のアイディアで相手を救えるとか、相手の失敗が自分に跳ね返って来ないように手を打つとか、そんなことはもう不可能である。

 

基本的にもう何も出来ない!打つ手なし!

具体的に何かできることがあるとすれば、それは、そんな状況を見て自分を納得させることだけだろう。

 

例えば「心に棚を作る」とか理屈をコネて状況を合理化するとかだ。

防衛機制 - Wikipedia

 

俺はどうするかだって?

 

俺は基本的に話す!語る!真剣30代しゃべり場である!!

その結果俺も相手もボロボロになることもあれば、うまくいくこともある。

今は勝率50%といったところだ。

 

「マジになっちゃって、ダサぁ~い」

そういういう視線は死ぬほど浴びてきたし、相手がキレれて去ったこともあった。

 

そういうのが嫌な人はもう黙るしか無い。

 

「黙ってただ待つ」

 

奥ゆかしい日本人らしさがあるよね。

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