格差問題に対する究極の問い

　　　　　　　　　　　

フランスでは風刺マンガのおかげで大変な状況にあるらしい。

日本では経済施策優先で格差是正はおいてけぼり、正直言って未来は暗い。

 

格差問題となると絶対こういう意見が出る。 

 

格差格差となんで格差はイカンのか？

別にバカで池沼な社会の役に立たないカスどもが死んだ処で清々するわ。

こっちは必死に生活してんだ！

何で落ちこぼれた怠け者に血税を叩いて助けなきゃならんのだ？！

 

自分の実力を発揮し、結果を平等に評価されたいと思っていると思う。

平等に競争して、平等に評価されて、その結果格差があってもいいんじゃね？

ごもっともである。

 

僕の疑問はここだ。

平等で正当な競争の結果野垂れ死んでもそれはOKなのか？ 

 

評価の基準ってのは色々ある。

資本主義っているルールの中で平等に競争して、金持ち貧乏人が出来る

それも平等な競争かもしれない。

 

運動能力を競って一番強いやつが優勝っていう手もある。

オリンピックが平等化は置いといても、まぁ分かりやすい指標の一つだ。

 

頭脳の優秀さを競うってのも悪くない。

勉強して一番いい成績の奴が勝ちでも良いだろう。

 

でも実際それだけじゃぁないだろ。

僕はFPSが得意だ。

正直、PCと回線があれば、あとEAのBANがなければ

世界を狙える実力があると思っている。

 

それだって才能だ。

ウメハラがプロゲーマーの道を開いてくれたので、そういう手もあるかもしれない。

 

他だって、ブログの才能や友達をむっちゃ作れる奴、ネットラジオが天才的にうまい奴とか、まるで食った気にさせるグルメレポートができる奴とか、色々な才能があるんじゃないかい？

 

でも実際、その分野で金稼いで生きていこうとするのは難しい。

問題はここだ。

 

金を稼いで生きている奴が生きる資格がある奴なのか？

今の世の中はたしかにそういう仕組みになっている。

金持ちが強い、正義である。

 

でもたかが３０数年間しか生きていない俺だが、先ず確実に言えるのは、

そんなもんだけじゃぁ人間測れないだろう、ということだ。

 

色んな才能や色んな性格の奴がいて、それがとてつもなく社会に貢献する事もあれば、独裁者になって皆殺しにすることもあるわけだ。

 

でもたった一点、金稼いで自立するっていう才能が欠けていたために死なざるをえないってのはあまりにも馬鹿らしくないか？

 

例えば、ビルとビルの間に一本の鉄柱が渡してあったとする。

そこを渡って、落ちた奴は死に、渡りきったやつが生き残る。

単純なルールだ。

そんな世界で生き残った奴は、鉄柱渡りの達人だ。

でも考えてみて欲しい。

鉄柱にだって色んな長さがあり、風邪も吹くだろう、体調だってコンディションがあるってものだ。

そんな偶然の要素に左右されて、渡りきった奴だけで構成される社会ってのが正義なのか？良い社会なのか？

 

正直、アホらしい。

 

そいつがどんな才能があってどんな能力を発揮するかなんてのは時の運だ。

下らないルール一つでその人間の才能や可能性を判断することは絶対に不可能だ。

例えそれがどんな池沼だろうがクズだろうが、誰か他の人間に判断することは不可能なことである。

 

そもそも、人間、どんな体に生まれるかなんてのは自分で選べるものではない。

どんな国籍か、どんな家庭かなんてのは自分では選べない。

 

結局それは運だ。

それをまるで自分で選んだかのように、利益だけ受け取って

たまたま社会が評価することのできない人々を切って捨てるのか？

 

何様のつもりだ？！

 

クリアアサヒが効いてきたのでこのへんで終わることにする。

ヘイトスピーチ垂れ流して我が物顔してる奴こそ社会に不要なクズである。

と、言いたいが、そんなカスだって何らかの才能があることを考えれば簡単には否定出来ないものなんだと思いたい。